災害にも強い福祉コミュニティーづくり、協働推進・市民社会づくり 有限会社コラボねっと
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協働推進・市民社会づくり自治体職員の皆様へ

効果的な協働事業の創出

1Q(いっきゅう)運動会(徳島県上勝町の取り組み)

山本優子(特非・今治NPOサポートセンター)

 

 人口2044人、高齢化率48%の徳島県上勝町。四国の山あいにあるこの町には、住民参加型のユニークなネーミングのまちづくり活動がある。その名は「1Q(いっきゅう)運動会」。1Qとは、「1Question」を意味し、住民自らが一休さんのように、知恵を出し合いながらまちづくりを推進していく、上勝町独自の手法である。町内を大字単位の五地区に分け、地区から選出された委員六人が中心となって、豊かで住みやすいまちをつくろうと汗を流す。1993年、町振興計画ならびに要綱に基づき、将来目標を、地域住民とエンロール(住民を巻き込む)しながら競争することにより、楽しく推進していこうとはじまったものだ。

  活動開始当初から、各地区に行政担当職員を各3名配置し、活動を下支えしながら歩んできた。地域の危険箇所、宝物探しなど地域診断から始まり、必要に応じて研修会や先進地視察などに取り組んだ。平成八年度には、地域の将来像を具体的にまとめた各地区の1Qマップができあがり、現在、その実現に向かって、活動を継続的に推進している。日常的には、地域のバス停留所の屋根づくり、標識づくりなど、気づいたことから取り組む姿が隋所で見られるようになった。各地区に支給されるのは年間8万円の一律の補助金。資材費などは別途支給されるが、この額、決して多くはない。ただ、どの地区も、地区の祭りでバザー収入を得るなど、補助金のみに頼ることなく、創意工夫しているそうだ。

  集落の一つ「傍示地区」では、一昨年、新たな取組みとして、休耕田にそばを植えた。荒れていく田畑に息を吹き返したいとの思いからだ。そば畑を守る中で、里山の知恵、暮らしの知恵を住民相互で学びあうことができる副産物にも恵まれた。みんなで育てたそばを食する瞬間は感無量だったに違いない。そして、今年、収穫したそばの実をつかって、加工品をつくろうと計画中だ。そば入りお菓子の試作、パッケージづくりなどの活動を展開する予定だ。地域の手づくり名産品誕生も夢ではない。

  活動を牽引するのは「傍示地区」委員長の中野晃治さんだ。5年前にUターンし、4年前から「IQ運動会」に参加。今年度、委員長に就任した。「住民が持つ知恵、才能、技術をいかしていきたい。大切なのは、一緒に汗を流すこと。」と熱く語る。活動の方向性を決めたり、意見交換したりと、話し合いの場は月3回以上。ただ、話し合っているだけでは地域は動いていかない。共に流した汗に比例するように、地域力はあがっていく。地域住民一人ひとりが主役になって、主体的に関わってもらうことができる雰囲気づくり。就任半年のリーダーの挑戦はまだまだ続く。

    

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